さいきのその日暮らしラジオ
スマホの画面時間、怖くて見られなかった
の放送
今日は、僕がいちばん思い出したくない2年半の話をします。だらだら過ごしていた時期の話です。
順番に話しますね。僕はもともと、自分の時間を好きなだけ使いたい、という状態に憧れてビジネスを始めました。誰にも時間を指図されない。朝起きる時間も、働く時間も、全部自分で決める。それが欲しくて始めたんです。そしてそこそこ稼げるようになって、時間もできた。お金もできた。
そこで、何が起きたか。
「解放された」と思ったんですよね。
この感覚、わりと正直に書きます。よっしゃ、もういいぞ、と。俺はクリアしたぞ、と。そういう感じでした。自分で勝ち取ったものだから、ここから先は何をしてもいい。だらだら過ごしてもいい。自分は許される。本気でそう思っていました。
で、どういう1日を過ごしていたかというと、朝9時とか、ちょっと遅めに起きるんです。それで深夜の2時3時まで起きている。睡眠は5時間か6時間。ということは、起きている時間が19時間か20時間近くあるわけじゃないですか。
その間、ずっとスマホを見ていました。
スクリーンタイムっていう、今日1日何分スマホを開いていたか、YouTubeを何分見ていたか、インスタを何分開いていたかが分かる機能があるじゃないですか。あれ、当時の僕は怖くてチェックできなかったんです。見たら何か分かってしまう気がして。それでもたまに目に入ってしまって、1日10時間以上でした。
仕事で使っているならまだいいんですよ。でも違う。YouTubeを見るだけ。それで10時間。
そういう1日を過ごすと、どうなるか。次の日も同じ過ごし方をするんです。これがいちばん怖いところでした。昨日と同じだから、今日も同じでいい。今日と同じだから、明日も同じでいい。それを毎日毎日続けていたら、気づいたら1年経っていて、それ以上経っていました。
結局、2年半続きました。
毎日、無のように生きていました。何も積み上げない。積み上げるどころか、時間をどんどん捨てていく。その感覚だけははっきり覚えています。
1週間経った。1ヶ月経った。あれ、もう寒くなってる。あれ、もう暑くなってる。季節が変わるスピードだけがやたら速いんです。自分は何も変わっていないのに、外側だけが勝手に進んでいく。あれは恐ろしかったです。時間が溶けていく、っていう表現しか僕には出てこない。
当時は、マインドが低かったんだと思います。自分で勝ち取った自由だから、何をしてもいいはずだ、と思い込んでいた。
でも、あとから気づいたことがあるんです。
毎日だらだら過ごすっていうのは、別に何も勝ち取らなくてもできる生活なんですよね。
これ、分かりますか。めちゃくちゃ仕事を頑張って、時間とお金を作って、よっしゃクリアした、と思って、毎日だらだら過ごす。遊び続ける。でもそれって、何も成し遂げていなくても、まったく同じことができるわけですよ。ニートみたいな状態でも、同じことができる。
つまり、頑張って得るようなものじゃないんです。だらだら過ごす生活っていうのは。
これは僕がめちゃくちゃ勘違いしていたところでした。だらだら過ごせるようになるために仕事を頑張る。これは間違った望みだったと思います。間違った結果を生んでしまう。僕が実際そうなりましたから。
で、僕は自分の性格についても、このとき分かったことがあって。
僕って本当に極端なんですよ。ゼロか100の性格なんです。やるときは全部注ぎ込んでやる。でも、やらなくなったら、本当にやらなくなる。中間がない。これは自分を簡単に谷底に突き落とせてしまう性格なんですよね。自分で自分を落とせてしまう。
だから僕は、今でも思っています。人生の10分の1くらいの時間は無駄にしてしまったな、と。3年4年、もしかしたらそれ以上。本当は僕、もっと若いんですよ、と冗談めかして言ったりしますけど、半分は本気です。
もうひとつ、反省している点があって。
今まで僕がやってきたことが10あるとしたら、ギュッとしたら、たぶん4とか5、下手したら3の時間でもできたと思うんです。3の力でできることを、引き伸ばして、引き伸ばして、10の時間をかけてやっていた。本当は3分の1の時間でできたことに、3倍の時間を使って、同じ結果を出していた。間延びして、間延びして、薄めて、薄めて。
そりゃ差も出るよね、と今は思います。
誤解されたくないので書いておくと、僕はずっと頑張り続けろ、負荷をかけ続けろ、と言いたいわけじゃないんです。そういう話をする人間じゃないのは、あなたもご存じだと思います。
ただ、成長を全部捨ててしまったことについては、はっきり間違いだったと思っています。あのとき僕は、自由になったと思った瞬間に、成長というものを全部捨てて、忘れたんですよね。
じゃあ今どうしているか。
大したことはしていません。本当に1ページでもいいから本を読む。1文字でもいいからブログを書く。1秒でもいいから音声を喋って録る。それだけです。曜日も休日も関係ない。朝でも夜でも関係ない。どのタイミングでもいいから、自分のためになることを1個だけでもやる。1日たりとも休まない。
こんなの、わざわざ僕が言うことじゃないのは重々承知しています。よく言われてることですよね。毎日少しでも続けたら習慣になる、って。
でも僕は、これを完全にやめていたから、何も積み上がらなかった。頑張らなかった。そりゃ何も残らないし、作ったものも減っていく。そして歳をとる。それだけのことでした。
あと、正直に言うと、スマホ依存はまだ治っていません。今でもめっちゃ思っています。スマホを手にしてから人生すごく無駄になったな、と。だから僕は、この話を克服した人として話しているわけじゃないです。まだ途中の人間として話しています。
タイトルにした「今日と同じ過ごし方を2年後もしている」っていうのは、脅しのつもりじゃなくて、僕が実際に体験したことです。今日と同じ過ごし方を、明日もする。1年後もする。2年後も10年後もする。僕の場合は、それが2年半続いた、というだけの話でした。
あなたに、今日から何かを変えろ、と言うつもりはありません。ただ、僕が2年半かけて知ったのは、だらだら過ごせる生活っていうのは、頑張って手に入れるようなご褒美じゃなかった、ということです。あれは、自分が勝ち取ったものだと思い込んでいただけでした。
現場からは以上です。